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パーフェクトデイズいつまで・どこで見れる?キャスト相関図口コミ評判レビュー

4月1日の昼頃、名古屋伏見のミリオン座で鑑賞しました。元々何気ない日常を切り取ったような物語が好きで、公開時から観たいと思っていた映画でした。主演の役所広司さんも好きで、出演されている映画にハズレはないので期待していました!

1日はサービスデーなのですで平日でも少し混んでいるかなと思ったのですが、それほど混んではいなかったのです。チケットは映画館窓口で購入し、抹茶ラテを購入しました。3階のルームで、スクリーンは大きすぎずちょうど良かったです。

座席は一番上から少し下がった列で、スクリーン中央やや右寄りを選びました。上映時間間近になると結構お客さんが入りだし、座席の6割ほどが埋まる感じでした。年齢層としては60代くらいのシニアが多かったように思います。主人公は都内で一人暮らしをしている中年の男性です。この方の、本当になんでもない日常を描いています。劇的な展開や大きな事件、ドンデン返しなどを期待する人には向いていないかもしれません。言ってみれば本当に「おっさんの日常を見せられている」感じです。精神的に大人でないと、ただのつまらない映画だと思います。
だけど、人生ってこんなものだと思います。誰でも変わり映えのない日常を生きていて、その中で自分に必要なもの、自分が心地よいものをだんだん選びとっているものです。他人から見たらどうでもいいルーティンの中に、自分の生活の、もっと言えば自分の精神の安定が詰まっているのではないでしょうか。ドラマチックな出来事はそうそう起こらないけれど、それでも確かに自分を取り巻く人々や環境の中に毎日小さな変化があって、だからこそ変わらない毎日を大切にしようと思わせてくれます。一見すると、果たしてこの主人公は幸せなのだろうか?この毎日の何が「パーフェクトデイズ」なのだろうか?と感じるかもしれません。20代、30代でこの映画を観ていたら、きっと自分もそう感じていたと思います。年を重ねて、色んな経験をしてきた今観ると、これを「パーフェクトデイズ」と言い切ったこの映画は本当に素晴らしいものだと思いました。ラストの役所広司さんのアップがそれを物語っています。泣いているような、笑っているようなその表情は、人生の幕を下ろす時にこんな表情ができたらそれはなんて幸せな人生なんだろう!と思わせてくれる、心に響く表情でした。本当に役所広司はすごい俳優さんだと思います。この映画を見てますますファンになりました。また、その他の俳優さんでは、主人公の姪役を演じた方もとても素敵でした。若くフレッシュで、おそらく家庭環境的にも、これからどんなことにだって挑戦できて、可能性に満ちている立ち位置なのだと思うのですが、彼女が純粋に「おじさんの世界を見たい」と感じる心情がこちらにも自然に伝わってきました。人生の選択に迷ったとき、少しつまずいて歩き疲れたとき、きっと彼女はまたおじさんを訪ねるんだろうなぁと思いました。
映画館を出たあと、行き交う人々に一つ一つの人生を思い、自分のなんてことない毎日をなんだかとても愛おしく感じました。そして家に帰って、トイレを綺麗に掃除したい気持ちになり、いつもより少し念入りに掃除をした、そんな1日はまさに私のパーフェクトデイ!でした。

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